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パソコンの中の全ファイルリストをすぐ出してと言われらどうする?

みき
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皆さん、ファイル管理はどうしてますか?

仕事をしていると、毎日のようにファイルが増えていきます。
…いや、正直なところ、仕事していなくても増えていきますよね(笑) ※もちろん、ここで言うのは“個人フォルダのファイル”です😅

  • 「あの時受けたセミナーの資料、どこに保存したっけ?」
  • 「せっかく作ったExcelファイルが見つからない!」
  • 「昨年のあの資料を今すぐちょうだい」なんて急に言われても…

こんな経験、誰でも一度はあると思います。

お客様のところで、「とりあえず保存」しているファイルに良いデータがあったことを思いだしたので参考までに見ていただこうとしたんですが、

すぐに見つからなかったことがあります😰

その場で見つからなかったなら、もう見ていただく必要は無いだろうという程度の埋もれている資料です。しかし、ぱっと出せたらプレゼンの説得力が増しただろうなぁという資料でした。

ファイル名が分かっているなら、エクスプローラーで検索すれば良いのですが、ファイル数が多いとこれも時間がかかります。
なんと私、約6万ファイルも保存していました!!検索に時間がかかるわけだ💦

画像
エクスプローラーで検索する方法

何故6万ファイルも保存していることが分かるのかって!?一つ一つ数えたわけじゃないでしょう??

そりゃそうです、

一瞬で確認出来る方法があるのです。

ファイル数だけではなく、ファイル名やファイルの場所なども簡単に取得出来ます。「先にやっときゃ良かった」と思うのは、大体事が過ぎた後ですね…。

退職予定の従業員のファイルはどうする?

自分のファイルを管理するのはもちろんですが、
組織としては、退職予定の従業員が 個人フォルダにどんなファイルを残しているのか確認したい というケースも出てきます。
ところが、仕事で使うファイルをすべて最初から共有できるようにしている会社は、実際のところ多くありませんよね。

従業員が個人のフォルダに保存しているファイルをリストアップして確認することには、以下のような意義があります。特に退職が決まったときには必要な作業となります。


そこで本記事では、

  • なぜファイルのリストを取得することが大切なのか(意義)
  • 初心者でも簡単にできるリスト化の方法

この2点を分かりやすく紹介します。
難しい操作は不要なので、ぜひ最後まで読んで試してみてくださいね。

目次

  1. 退職予定の従業員のファイルはどうする?
  2. なぜファイルのリストを取得することが大切なのか(意義)
  3. 1. 業務継続性の確保
  4. 2. 情報セキュリティの観点
  5. 3. 知的資産の保護・再利用
  6. 4. コンプライアンス対応
  7. 5. 社内ルール・文化の定着
  8. ファイル数を取得する方法
  9. Windowsの場合
  10. Macで全ファイル数を取得する方法

なぜファイルのリストを取得することが大切なのか(意義)

1. 業務継続性の確保

  • 引き継ぎ漏れ防止:個人フォルダにしか保存されていない重要資料(契約書、顧客情報、手順書など)が残っている可能性があります。これを把握することで、引き継ぎ資料の抜け漏れを防げます。
  • 業務停止リスクの回避:ファイルが個人に閉じていると、退職後に必要なデータへアクセスできず、業務に支障をきたす恐れがあります。

2. 情報セキュリティの観点

  • 持ち出しリスクの低減:個人フォルダに退職後不要な機密情報が残っていると、意図せず持ち出される可能性があります。事前に確認して消去や移管することで、情報漏えいのリスクを防止できます。
  • アクセス権限整理:退職後もアカウントが残る場合やバックアップ領域にデータが残る場合があります。確認を通じて不要な権限やデータを削除する契機になります。

3. 知的資産の保護・再利用

  • ナレッジの回収:個人の工夫やノウハウが記録されている資料を発掘し、組織として共有・再利用できます。
  • 過去プロジェクトの記録:将来的な問い合わせや検証に必要となる資料を確保できます。

4. コンプライアンス対応

  • 法令順守:個人が保存しているデータの中には、個人情報や契約関連の文書が含まれている可能性があります。これを把握して適切に処理することは、個人情報保護法や取引先との契約遵守につながります。
  • 監査対応:後日の監査やトラブル時に「退職者がどのような情報を扱っていたか」を説明できるよう、確認記録がエビデンスになります。

5. 社内ルール・文化の定着

  • 情報管理意識の向上:個人フォルダの確認を習慣化することで、従業員全体に「業務データは組織の資産である」という認識を浸透させられます。
  • 業務標準化:確認作業を通じて「重要なファイルは共有フォルダへ保存する」というルールの徹底にもつながります。

👉 まとめると、退職者の個人フォルダ確認は 「業務引き継ぎの完全性」 と 「情報セキュリティの強化」、そして 「組織資産の保護」 に大きな意義があります。


では、膨大なファイルのリストをどうやって作ればいいのでしょうか?
従業員に“必要だから、時間が空いたときにコツコツやってね”とお願いするのでしょうか。
でも、正直そんな作業に時間を取られるのって、すごくもったいないですよね。

パソコン(Windows/Mac)の中に保存された全ファイルのデータを取得するには、システム標準の機能とコマンド操作で簡単にできます。

以下の方法を試してみてください。

ファイル数を取得する方法

Windowsの場合

  • エクスプローラーで調べる
  1. 対象フォルダ(例:Cドライブ)を右クリックし「プロパティ」を選択すると、フォルダ内ファイル数およびフォルダ数が集計されます。ただし、階層が多いと時間がかかります。

内容を確認すると、ファイル数とフォルダ数が表示されます。下記の画像はOneDrive無いのすべてのファイル数とフォルダ数を確認してますが、それぞれのフォルダでも同様に確認出来ます。
ファイル数だけ確認するときは、この方法が一番簡単だと思います。

画像
エクスプローラーのプロパティを表示
  • コマンドプロンプト(dir+findコマンド)
    1. 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
    2. 全ファイル数を知りたい場所へcd(移動)
    3. 下記コマンドを実行:
dir /a-d /s /b | find /c /v ""
  • PowerShell活用
    1. PowerShellを開く
    2. 下記コマンドを実行:
Get-ChildItem -File -Recurse | Measure-Object | Select-Object Count

フォルダ内のすべてのファイル数が表示されます。

Macで全ファイル数を取得する方法

  • Finder+情報ウィンドウ(手動)
    フォルダを選択して右クリック→「情報を見る」(Command+I)で個数が表示されます。ただしサブフォルダ内は個別に確認が必要です。
find [対象フォルダのパス] -type f | wc -l

ターミナル(find+wcコマンド)

find ~ -type f | wc -l


補足・注意点

  • システムファイルや隠しファイル、不要な一時ファイルも集計対象になります
  • 大規模なディスクの場合は多少時間がかかります

パソコンのファイル名と場所を一覧にする方法(初心者向け)

ちょっと難しそうに感じますが、実は、特別なソフトを入れなくても WindowsやMacの標準機能だけで簡単にできるんです。

ここでは初心者でも試せる方法と、ちょっと便利なサンプルコードを紹介します。


Windowsの場合

エクスプローラでコピー

  • フォルダを開き、ファイルを選択
  • 右クリック
  • 「パスのコピー」を選ぶ
  • メモ帳やExcelに貼り付ければリスト完成!

※選択したファイルのリストしか取得出来ないので、ファイル数が多いときは結構手間です。


コマンドプロンプトを使う

Windowsの コマンドプロンプト では、dir コマンドを使うことでフォルダ内のファイルやフォルダに関する情報を取得できます。
オプションの指定によって、表示される内容が変わります。

  1. 確認したいフォルダを開く
  2. アドレスバーに「cmd」と入力してEnter
画像
アドレスバーに「cmd」と入力してEnter

3.黒い画面が表示されたら、次のコマンドを入力します( > の後ろに入力してください。コピペもOK)

dir /b > file_list.txt

これで、同じフォルダの中に file_list.txt というファイルができ、一覧を確認できます。

1. 取得できる基本情報

標準の dir コマンドで表示されるのは、次のような項目です:

  • ドライブ/フォルダの情報(対象フォルダのパス)
  • ファイル名・フォルダ名
  • 最終更新日時(作成日時ではなく更新された日時)
  • ファイルサイズ(バイト単位)
  • 合計ファイル数と合計サイズ
  • サブフォルダ数

2. 主なオプションと取得できる情報

  • dir /b
    → ファイル名だけ(シンプルなリスト形式)。
  • dir /s
    → サブフォルダの中も含めて一覧化。
  • dir /a
    → 隠しファイルやシステムファイルも表示。
  • dir /t:c
    → 作成日時を表示。
  • dir /t:w
    → 最終更新日時を表示(デフォルト)。
  • dir /t:a
    → 最終アクセス日時を表示。
  • dir /o:n
    → 名前順にソート。
  • dir /o:-s
    → ファイルサイズの大きい順にソート。

3. 出力例(通常の dir)

2025/09/18  10:32           25,600 sales_report.xlsx
2025/09/15  08:20            8,192 client_list.docx
2025/09/10  17:05    <DIR>          backup

この場合:

  • sales_report.xlsx → サイズ25,600バイト、更新日2025/09/18 10:32
  • client_list.docx → サイズ8,192バイト、更新日2025/09/15 08:20
  • backup → フォルダ

★お勧め★PowerShellでCSVに出力

より便利に使いたい人向け。サブフォルダも含めてリストを作りたいときに便利です。

PowerShellを開き、対象フォルダに移動してから次のコマンドを実行します。開き方はコマンドプロンプトと同じです。

  1. 確認したいフォルダを開く
  2. アドレスバーに「PowerShell」と入力してEnter
  3. 黒い画面が表示されたら、次のコマンドを入力します。(Get-ChildItem コマンドレットを使用)
Get-ChildItem -Recurse | Select-Object FullName | Export-Csv file_list.csv -NoTypeInformation -Encoding UTF8

👉 これで、ファイル名+フルパスの一覧が file_list.csv というCSVに保存されます。Excelで開いて並べ替えやフィルタもできます。Excelで確認出来ると、複数のフォルダに同じデータを保存してたとか、「済」フォルダに保存されたままの削除しても良いデータとかを見つけやすいから便利です。私は[FileMaker]でファイル管理APPを作って、より便利に活用してます。
PowerShellは、簡単に使えるのにコマンドプロンプトよりも 細かく柔軟にファイル情報を取得 できるから、データベースで活用しやすいんですよ。

「Get-ChildItem -Recurse | Select-Object」の次に、必要なプロパティを追加することで、取得出来る情報を追加することが出来ます。

1. PowerShellで取得できる主な情報

Get-ChildItem を実行すると、標準で以下の情報が得られます:

  • Name:ファイル名(拡張子を含む)
  • Length:ファイルサイズ(バイト単位)
  • Mode:ファイル属性(例:d—- = ディレクトリ、-a— = 通常ファイル)
  • LastWriteTime:最終更新日時
  • DirectoryName:フォルダの場所(パス)

2. さらに取得できる詳細情報

Select-Object で必要なプロパティを指定すると、さらに多くの情報を取り出せます。取得したい情報のプロパティ名をカンマ(,)で区切って入力します。

例えば:

Get-ChildItem | Select-Object Name, FullName, Length, CreationTime, LastWriteTime, LastAccessTime, Attributes

こちらが取得できる情報のいちらんです。

  • Name:ファイル名(拡張子付き)
  • BaseName:ファイル名(拡張子なし)
  • FullName:フルパス(例:C:\Users\xxx\Documents\file.txt)
  • DirectoryName:フォルダのパス(例:C:\Users\xxx\Documents\)
  • Length:サイズ(バイト)
  • CreationTime:作成日時
  • LastWriteTime:最終更新日時
  • LastAccessTime:最終アクセス日時
  • Attributes:ファイル属性(ReadOnly, Hidden, Systemなど)

3. 出力例

Name        : report.xlsx
FullName    : C:\Users\user\Documents\report.xlsx
Length      : 25600
CreationTime: 2025/09/01 10:15:30
LastWriteTime: 2025/09/15 14:32:10
LastAccessTime: 2025/09/18 09:20:45
Attributes  : Archive

4. サブフォルダも含めて取得する場合

Get-ChildItem -Recurse | Select-Object FullName, Length, LastWriteTime

👉 フォルダ階層をすべて走査して、一覧を取得できます。

5. CSVやExcelに出力する場合

Get-ChildItem -Recurse | 
  Select-Object FullName, Length, CreationTime, LastWriteTime | 
  Export-Csv file_list.csv -NoTypeInformation -Encoding UTF8

5万件を超すファイルデータのプロパティ全部盛りでも、パソコンのスペックなどにも夜と思いますが、ほとんど待つことなくあっという間にcsvデータを作ってくれます。PowerShellはとっても便利です!


Macの場合

1. Finderでコピー

  • Finderでフォルダを開く
  • ファイルを選択し、右クリック → 「○項目をコピー」
  • メモやテキストエディットに貼り付ければリストが作成できます。

2. ドラッグで取得

  • Finderからファイルをテキストエディタにドラッグすると、フルパスがそのまま貼り付けられます。

3. ターミナルで一覧化

Macのターミナルを開き、対象フォルダに移動して次のコマンドを入力します:

ls > file_list.txt

👉 フォルダ内のファイル名一覧が file_list.txt に保存されます。

もしサブフォルダも含めて取得したいときは:

find . > file_list.txt

これで、そのフォルダ以下すべてのファイルと場所を一覧化できます。


まとめ

  • WindowsもMacも標準機能だけで十分
  • ちょっと高度な方法を使えばCSVやテキストに保存できる
  • Excelに貼り付ければさらに整理や分析が楽に

ファイルがどこにあるかを「見える化」するだけで、引き継ぎやファイルの整理整頓の効率は大きく変わります。
ぜひ一度試してみてくださいね。

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